農業機械コンベアローラー用パイプ
玉ねぎ、じゃがいもなど農作物の選別用機械のローラー部分として、これまでご使用されていたグレーからカラー(水色)に変更とのことで製作のご依頼をいただきました。。内径はお手持ちのベアリングを硬く打ち込める径サイズ。
・鉛を含まないRoHSⅡ基準対応のグレードで
・水色で(自然界にない色なので選別作業がしやすいとのこと)
・お客様がお持ちの樹脂製ベアリングを打ち込んだ時にしっかり嵌り抜けない内径と負荷に耐える指定の厚みで
・複数の指定の長さにカット。
まずは材料選定。青(水色)は異物混入対策として効果的な色。
青色の農作物等はほぼ存在しないので、「もしパイプが破損や脱落して混入しても他の部材も含めて青色のものを取り除けば混入を防げる」という食品機械製造の注意点として10年くらい前から提唱されている色だそうで、こちらの機械の緩衝材(スポンジ)も青色に変更・採用されているそうです。
そして、お預かりした嵌合用のベアリングに合わせた検査用2段ゲージを作成。サイズ計測とともにゲージにてサイズ確認しながらの成形となります。
押出成形機によるパイプ成形では、加熱され金型から押し出された樹脂を冷却する直前に、出来上がり寸法のサイジング金型の中を通すことで外径をサイズ固定します。これによって外径は誤差やブレを抑えての成形が可能ですが、パイプの内側(内径)は直接合わせる金型を通すことはできませんので、押出機本体の金型選定や引取速度などを微調整しながらイメージした内径サイズに近づけるという作業となります。そのため、内径のサイズ固定は外径より難易度はあがります。
こちらのパイプは内径重視の製品となりますので微妙な誤差やブレは都度確認しながら成形終了まで微調整して管理することとなります。
お客様にお届けしてからも、実際組立て作業される上での改善点などお聞きしながら、継続して製作させていただいております。
これからも安心してご依頼いただけるよう、より良い製品を目指していきたいと思います。
1機能1機種の機械を組み合わせることで、選別の用途に合わせた選別ラインを構築できるシリーズなど、農作物の選別に特化した機械を中心に各種製造販売されています。
農業機械の製造販売