実は!地球にやさしいプラスチック!のはなし
昨今、地球環境の視点からマイクロプラスチック問題など、プラスチック製品が地球環境に悪影響を与えるというイメージをお持ちの方も多いと思います。実際、特にポリ袋やフィルム状の素材は紫外線などにより劣化しやすく、また放置いていたプラスチック容器やプラスチック製植木鉢などが劣化して粉々に割れてしまうといった経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。
そこで、製造する側では当たり前でも一般的に広く知られていないプラスチックの地球にやさしい実は!をおはなしさせていただきます。
木材から木製品を作り出す…布地から型紙でパーツを切り出す…紙から製本する…段ボール原紙から切り出してケースを作る…どんな製品を作り出す場合でも切れ端などはある程度は出てしまいます。端材は燃料にしたりいろいろな方法で別の役に立つように工夫して最後を迎えます。紙製品などならリサイクル専門の会社へ渡り、溶かしたり脱色したり加工を重ねていくことで新たな製品へと作り変えることとなります。
そこで実は!です。
一般的な塩ビ、ABS樹脂など熱可塑性(加熱することで柔らかくなる性質)のプラスチック製品はペレット状の樹脂原料に熱を加えて形作るのですが、もちろんその際にも出てしまう端材…実は!細かく砕くとそのまま原料として使用可能で、また熱を加えることで製品に戻ります。これはリサイクルのための輸送や加工を重ねることなく、同じ生産ラインでそのままリサイクルが完了してしまうということなのです。
製造レベルのリサイクルではこれほど地球にやさしい工業製品はなかなかないと思います。
悪者にされがちなプラスチックですが、あまり知られていない優れた面です。
劣化してしまってからでは良質な製品には戻せないため、不要になった製品をいかに早く回収しリサイクルしていくかが鍵となりますので、イベントや短期使用で役目を終えた自社製品をお客様からご返送いただき、各メーカーが責任をもってリサイクルするという流れを作っていくことが大切になります。
軽量で扱いやすく、輸送搬送の面でも負荷が少ないプラスチック製品の良いところを活かしながら、地球環境にも配慮した取り組みをしていければと思っております。
プラスチックの優秀なところのおはなしでした。
近頃は環境問題への取組みに力を入れておられるお客様も増えてまいりました。
弊社もイベント、展示会などを中心にお客様と共に自社製品のリサイクルをすすめております。再生素材のパイプとして環境意識の高い新たなお客様へとバトンを繋ぐ。大切な仕事としてやりがいを感じるこの頃です。